This is not a banana 【Blender】
2022 - 8 - 3 : 「バナナ」（Blender）
手慰みのようにモデリングをする。そこにはどこか「国破れて山河在り」的空虚さをもつ趣味ともいえない行為である。
だいたいにして映画一本の時間を使って作り上げるそれは、僕をあざ笑うかのような風体である。それは実際に笑われているような気がするし、そもそも笑われることもない気がする。
毎日は練習しない。毎日なんてうんざりだ。ふん、毎日、毎日は練習しない。
でも毎日は毎日来るとは限らないではないか？そう思うとき、気が楽になって練習する気になるものである。
ところで最近ぼくの時間感覚がどうにかなっているかのような気がする。モラトリアム大学生かあるいは長すぎたフリーランス者のように、曜日感覚がなくなった、というわけではない。今日は水曜日である。
というのは、今日が昨日に感じられるのだ。もっと言えば、昨日とか明日とかいうせせこましい括りではなく、ベルクソンのいう純粋過去のような・・・つまり決して現在を介さない過去。想起不可能だし、かつて現在であった時間では決してない。そういう感覚なのだ。
待ち伏せる 城なく建てなく 草木深し 春はきたるか 夏きたぞかし
